【弁護士が解説】弁護士相談・委任・裁判の流れと費用。弁護士の探し方・選び方と無料相談

弁護士保険

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今回は武山弁護士にお越しいただき、弁護士に相談する時の流れや費用、弁護士の探し方について教えてもらいたいと思います。

よろしくお願いします。

まず弁護士を探す方法ですが、もしお知り合いの弁護士がいらっしゃれば、その方に依頼されるのが良いと思います。

そうですね、身近にいらっしゃる場合はそれで安心ですよね。ただ、周りに気軽に相談できる弁護士がいない場合はどの様に探せば良いでしょうか?

今はインターネットで探す方が多いと思います。
例えば離婚問題ですと、
「離婚 弁護士」
と検索エンジンに入れて、探す方が多いと思います。

しかし、そういった検索をした場合、上位に出てくる事務所の弁護士が必ずしも良い弁護士とは限りません。

え、そうなんですか?

検索エンジンの上位には「SEO対策」(※インターネットの検索結果の上位に表示する施策)をしている事務所が出てきます。
また、インターネット上位の事務所の中には弁護士ではなく事務員に対応をさせる事務所もあります。この点は若干の注意が必要かなと思います。

もちろん、良い弁護士もたくさんいますので、その中から相性の良い弁護士を見つけて依頼されるのが良いと思います。

その他に探す方法はありますか?

他には「弁護士会」に問い合わせるといった方法もあります。

弁護士会ですか?

弁護士は弁護士をするにあたって「会」に所属します。
その弁護士会が法律相談センターを設けて、法律相談を行うことがあります。

そうなんですね。

その他にも、商工会議所に入っている企業については、商工会議所の相談会を利用できますので、一度相談してみて相性の良い弁護士に依頼するというのも一つの方法ですね。

商工会議所に馴染みのある企業は相談しやすいかもしれませんね。

相談を行う際に注意することは何かありますか?

弁護士会や商工会の相談であれば、飛び入りで相談できる場合もありますが、基本的にはアポ(予約)を取ってから相談に行かれた方が良いと思います。

急なトラブルで当日相談に行く場合でも、事前に一本お電話をされた方が良いと思います。

どうしてでしょうか?

何故かというと弁護士は事務所にいない場合が結構あります。

そうなんですね。

弁護士は裁判所に行ったりしますので、いないことも多いです。
また、事務所にいたとしても当日締切の書面作成などをしていたりしますので、アポを入れてから相談に行かれた方がしっかりとした対応をしていただけると思います。

実際に予約が取れた後、相談に向かう際の注意点はありますか?

できれば証拠や資料を整理して持って行ってください。一般的に相談時間を30分や1時間で設定している事務所が多いですが、相談時間は思っている以上に早く過ぎてしまいます。

証拠や資料を整理して持っていくことで、有意義に時間を活用できると思います。

そうなんですね。
証拠や資料というのは具体的にどういったものが必要でしょうか?

具体的に申し上げますと、
裁判を起こされた・訴えられた場合であれば、
・相手から来た「訴状」という書面
・内容証明郵便が送られてきたならその郵便

交通事故の場合であれば
・事故の証明書
・お医者さんの診断書・医療費の明細書など

具体的に持っていく証拠や資料が分からない場合は、
「何を持って行けば良いですか?」
と予約の際に聞いてください。

持っていく資料を確認するためにも、予約は入れた方が良いと思います。

そうですね。
何を持って行くのか分からないといった方は多いかもしれませんね。

はい、結構いらっしゃいます。

持っていく資料については聞いていただいた方が良いですし、気の利いた弁護士であれば持ってきてもらいたい書類を伝えてくれますので、予約時に伝えられた資料をお持ちください。

予約は入れてから相談に行きたいですね。

私の方からも質問ですけど、弁護士に相談に行った際、その日のうちに契約をしなければいけないと思われますか?

そうですね、、、
相談に行ったからには、その場で決めないといけないのかなと思ってしまいますね。

そうですか、やはりそのように思われる方はいらっしゃるのですね。実際は、委任されるか悩まれるのでしたら、その場で契約しなくても問題ありません。

そもそも、裁判を起こすかどうかも含めて検討した方が良い場合もありますので、ゆっくりと決めてください。

すぐに決めなければいけないというわけでは無いんですね、それは安心しました。

また、事務所によって金額が異なったり、たまに見解も異なったりもするので、相見積もりを取る感覚で別の事務所にご相談に行くことも選択肢としてあり得るのかなと思います。

そう考えると、相談のハードルが少し下がりそうですね。

ちなみに弁護士の相談は無料のイメージですか?それとも有料のイメージですか?

そうですね、最近はホームページなどを見ても無料とされている弁護士の方が多いのかなというイメージがあります。

そうですね。弁護士の相談は原則有料相談でしたが、最近は無料相談も増えてきています。
市役所や商工会議所で無料相談をやっていることもありますし、個々の事務所でも無料相談をやっている場合もあります。

有料相談と無料相談だとどちらを選んだ方が良いのでしょうか?

どちらが良いのかは一長一短だったりもします。
あまりお金を掛けたくない場合であったり、そこまで細かい内容を聞く必要がない場合は無料相談でも良いのかなと思います。

意外と知られていないのですが、裁判まで委任をする場合、既に支払っている相談料をを値引きする事務所が多いです。例えば5,000円を相談時に支払っていたとすると、委任時の費用から5,000円が値引きされます。つまり、訴訟の依頼までを考えているのであれば、有料相談だからといって金額的に多く掛かることは無いようになっています。

そうなんですね、それは知らなかったです。

次に訴訟や示談交渉などの依頼について教えてください。
弁護士に依頼をした場合、どのような流れになりますか?

実際にご相談に来ていただいて、裁判を弁護士に依頼した場合の流れをご説明します。

裁判を依頼すると、まず弁護士との間で委任契約書を作成します。
委任契約書には報酬についての記載があります。

また委任契約書とは別に、裁判所に提出する委任状というものを書く必要があります。
この委任状は内容をよく読み、疑問点などを解決した上で署名・押印してください。分からないことは聞くことが大事です。

ここで、弁護士の費用についても触れたいと思います。
先ほど弁護士相談が無料か有料かという話をさせていただきましたが、実際に弁護士の料金がどのような仕組みになっているか分かりますか?

私は弁護士保険の事業を始める時に学びましたが、それ以前は全然知りませんでした…

弁護士に依頼する場合の料金ですが、”2段階”で支払う仕組みになっています。
裁判や紛争の交渉の場合は、
最初に「着手金」
最後に「成功報酬」
という2段階で報酬が掛かります。

それぞれについて、ご説明をお願いします。

着手金は、弁護士に事件を依頼した時に発生し、裁判などに勝っても負けても必要となり、途中で終わったとしても返金されない費用です。

成功報酬は、例えば裁判で「100万円支払ってください」という勝訴判決みたいなものが出た時に発生する費用です。

その他の費用として「実費」が必要となる場合があります。
裁判を起こすのであれば、収入印紙と切手代を裁判所に納める必要があり、これが実費部分となります。実費については前払いの事務所と後払いの事務所があります。

その他にも、事務所によっては「日当」と呼ばれる費用を着手金とは別に請求します。

日当とは、例えば「裁判所に1回行ったら1万円」などの費用のことを言います。
日当については見落としがちですので、契約の段階でしっかりと確認した方が良いと思います。

私の事務所もそうなのですが、東京の裁判所に行く場合は日当は掛からず、遠くの裁判所に行った時だけ日当が掛かるといった事務所もあります。

依頼する場合は、どこの裁判所になるかも含めて、確認した方が良いと思います。

内容をよく確認することが大事ですね。
委任状などの記載が終わったあと実際に裁判となるとどの様な流れになりますか?

訴訟・裁判をご依頼された場合は、基本的に弁護士が裁判を進めていくことになります。
裁判所に行くのも弁護士です。

ご依頼された方は、裁判所で話を聞く証人尋問(当事者尋問とも言いますが)の時にだけ出頭するという場合がほとんどです。

もし、裁判に不安を感じるのであれば裁判所に行っていただいても構いません。
中には、毎回裁判所に来られる方もいらっしゃいます。

ただ民事裁判では、書面のやりとりと日程調整だけで5分くらいで終わる場合もあります。

そうなんですね、せっかく行ったのにそんなに短く終わることもあるんですね。

そうなんです。あまりにあっさりしすぎていて、お連れするとご不安に思う方もいらっしゃいます。
そのため、クライアントをお連れしない弁護士が多いのではないかなと思います。

一方で、裁判や紛争解決は思ったよりも時間が掛かります。
民事裁判の場合、1,2ヶ月に1回、裁判の日程が入り進行していきます。

そして裁判の流れはキャッチボールのようになっています。
・最初は原告・訴えた人が書面を出して主張

・1,2ヶ月後に被告・相手が反論

・1,2ヶ月後に更に原告が再反論

という形で進んで行きます。

裁判所に書類を出す前にクライアントに確認する場合がほとんどですが、その書類の確認も1,2ヶ月に1回になります。
裁判の期間が長く、弁護士も忙しい場合が多いので、その結果、あまりクライアントに連絡をくれない弁護士もいます。

そうなんですか。間が開くと不安になるクライアントもいるかもしれませんね。

弁護士に進捗を聞いてもいいのかな?と思う方もいらっしゃると思いますが、不安な場合は聞いた方が良いです。
裁判は信頼関係が大事ですので、疑心暗鬼にならないようにどんどん聞いてください。

そして、裁判が終わり事件が解決したときに、成功報酬が発生します。
ここで一つ注意点があります。成功報酬というものは通常、裁判に勝った時点で発生することになります。

例えば「100万円支払え」という判決が出た瞬間に成功報酬が発生することになります。

そうなんですね。もしかしたら、相手からお金を回収してから成功報酬を支払えば良いと思っている方もいるかもしれませんね。

判決が出ても支払ってくれない人はいます。
どうしても支払ってもらえない場合は「強制執行」という別の手続きが必要となり、この手続きに関わる費用を別料金で請求する事務所も多いです。

余計に費用が掛かってしまうのですね。

ですので、相談や委任契約の時点で、どのタイミングで成功報酬が発生するのか確認しておいた方が良いですね。

その方が良さそうですね。
着手金や成功報酬の費用はどれくらい必要なのでしょうか?

費用については、個々の事務所で異なります。
ですが、昔の旧弁護士会は報酬額を決めていたため、今でもその旧弁護士会の報酬額に因っている事務所が多い状態です。

例えば300万円未満の金額を裁判で請求する場合は、
・着手金は請求額の8%(最低額は10万円)
・成功報酬は判決で認められた金額の16%
が相場となっています。

強制執行の場合、別に費用が掛かる場合も多いとのことでしたが、いくらぐらい掛かるという基準はありますか?

強制執行も先ほどいったような8%と16%の金額になります。
ただ、同じ裁判の続きとなるのでディスカウントして計算する事務所が多いです。

あとは過大請求をする場合についてです。
例えば本当は100万円なのに1億円を請求すると、それだけ弁護士費用も高くなるのかというと、高くなる事務所もある一方で、元の100万円で計算する事務所もあります。

ただ無理に最初から高い金額を請求する必要はありません。最初に100万円で裁判を起こし、途中から200万円に上げるということもできます。
金額が上がれば上がるほど裁判所に支払う印紙代も高くなりますので、最初から高い金額を請求するのか、絞って請求するのかは弁護士に相談した方が良いです。

ありがとうございます。
弁護士に依頼する時のイメージが沸きました。

また武山弁護士には、次回いろいろとお伺いしようかと思っていますので、この記事や動画をご覧いただいた方の中で、ご質問などございましたら、動画のコメント欄にご質問内容を入れていただければと思います。

今回もありがとうございました。

ありがとうございました。

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